佐木隆三さんの本。
<今日の一杯>
GRAND KIRIN 1瓶。白ワイン2杯。
追悼・佐木隆三氏。
佐木隆三さんがお亡くなりになりました。
自分の法廷ルポ、犯罪実録物好きの根底は、この方にあるのでは、と思います。
色々読みましたが、一番印象に残っていて、何度も読み返した本は「女高生・OL連続誘拐殺人事件」です。
- 作者: 佐木隆三
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1991/09
- メディア: 文庫
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新品ではもう手に入らない本ですね。
たぶんうちの本の山のどこかに紛れてると思います。
最初に読んだときは、いまいち内容がよく理解できなくて、何度が読み直して、すべてを理解したときに、ものすごい衝撃を受けた本です。
「こんな凶悪な犯罪を主導したのは男に違いない」
「犯罪が起こった期間ずっと一緒に行動していて、知らないはずはない」
という思い込みから冤罪が起こり、その思い込みをひとつひとつほぐしていき、ついに冤罪が晴らされる過程を克明に記録したもので、真実を暴き人を裁くことの複雑さを、初めて実感として思い知るきっかけをくれた本でした。
文庫化された当時に読んでるはずですので、当時のわたし20歳くらいか。*1
衝撃でしたね…。
今また読み返してみたい一冊です。
他にも、佐木さんの著書は何冊か読みましたが「復讐するは我にあり」を読んでないんです。
今度読んでみます。
最近の著書も読んでいないものが多いので、順番に読みたいと思います。
ご冥福をお祈りします。
*1:当時法学部に在籍していたくせに、学校の勉強はまったくせず、こういう犯罪ものばかり読んでました。結果中退です。