cinemananakoの日記

映画と芝居と本とアイドル好きな酒飲みおばはんの日記

「クローズEXPLODE」観て来た。

「クローズEXPLODE」、観て来ました。
いやあ……面白かったです!!!

期待以上でした。
(そもそもあんまり期待してなかった…作品の想定観客から大幅に外れてるためw)

結局前2作は観たいと思いつつ観れないまま行ったので、特に刷り込まれたイメージ等もなく、まったく新しい映画として観ましたので、驚きの連続でした。

そもそも、ヤンキー映画も漫画も、ケンカもんも任侠もんも、特に嗜んできませんでしたので、何もかもが面白くて、映画の筋そのものももちろんですけど、「普段観ないタイプの映画」との、大変愉快な出会いとなりました。

ホント、百聞は一見に如かずですね。

ちょいちょいネタバレしてますんで、感想(というか反応w)はたたんでおきます。

いわゆるフツーの感想じゃなくて、40代女が観た初めてのケンカ映画、という、まっったくズレてるとこから書いてますので、真面目なレビューではありませんw
笑いながら読んでやってください。

まずね、、、、、

この学校には先生はいないの?!w

↑いや、聞いちゃいけないって分かってますよ、聞くのはソコじゃないってww

でも、まずそこが不思議でならなかったw
この子たちは、毎日何をしに学校に来るの?
授業してる様子もないし、先生1人もいないし(そもそもこれが入学式って、何コレSF?!w)、恐らく毎日プラプラしたりケンカしたりタバコ吸いに来てるっぽいんだけど、

とりあえず毎日ちゃんと来てるっぽいのが不思議・・・・

いい子たちじゃん!!!!www


あとね、まー、どえらいケンカするわけですけど、血も出るし腕も折れるしナイフで刺されて大量出血するし、「あーもうこれはしんだね・・・」とBBAは何度も思ったんですが、

なんと!!!!

死んでないっ!!!www

これは一体なんなのでしょうか、、、、「人の死なないミステリー」ならぬ「人の死なないケンカ映画」・・・?

健全じゃん!!!ww


あちこちボキボキ折れてる音するし、歯は抜けてるし、灯油被ってるし、頭強打してるし、この感じだと凄惨なジェノサイド映画になっててもおかしくない感じなんですが、結局のところ、死者ゼロ。

まさかの全員生存。

いい映画だw

そうか〜、こういう映画なのか〜、と分かり始めたのは、映画終わる30分くらい前でしたwww
(柳楽くんが華麗に復活して元気に戦い始めたときw)

でね、個人的に思ったのは、「ミュージカル映画に似てる…」ってこと。

いや、盛り上がり方の波がね。

先日観た「アナと雪の女王」を思い出しまして、ミュージカル映画って、冒頭の印象的なミュージカルシーンから始まって、普通にストーリー進みながら、ところどころで突然歌い出したりするわけじゃないですか。
で、その歌が入るタイミングってのが、今回の「クローズEXPLODE」のケンカシーンのタイミングと、すごく似てたんですよ。

人間ドラマ的なものがある程度進行して、ケンカシーンで上がった心拍数が落ち着いてくると、タイミングを見計らったようにケンカ!!!!

殴ったり蹴ったりしてる荒くれDKたちを見ながら、「Let It Go」で盛り上がったあの気持ちを思い出しましたね。

「アナ雪」は、後半のミュージカル・シーンが少なくて、ちょっと物足りなかった*1けど、「クローズ」は、最後に大乱闘シーンが入って大盛り上がり。

うーん、なんてミュージカル!!!(違w)

役者さんの話をすると、全体的に、その役者さんのイメージを裏切らない、本来の空気を活かした配役で、大層楽しみました。

東出くんは、真面目っぽい印象ですが、まんま真面目な役でした。
手足が長くてリーチの範囲が異常!!
手振っただけではり倒されるなんて、恐るべし・・・っ。
ちょっと棒読みっぽいとこは確かにあるけど、あのタッパとどこまでも真面目そうな透明な感じは捨てがたいよな〜って印象。
いい人そう過ぎて、覚醒したこの後、どんだけ強くなっていくのか見てみたい気がする。

太一くんもイメージ通り。
あの冷めた物言いとか、ひとりだけ倍速再生してんじゃないの?ってくらいの華麗な舞い(違)。
「髑髏城の七人」で見た、あの太一くんが健在だったわー。
ぼっちゃんってのがまた合ってたし、この映画出るべくして出たって感じでした。
かっこよかったー。

柳楽くん。
あの骨太っぽい、イノシシっぽい感じがとーってもよかった。
雰囲気あるよね。ハリウッドの映画に出てそうな感じ。*2
やっぱり迫力が違うね〜。エンドロールはトメでした。納得!!

絢斗くん。
二重になったのは先生ヤンキー気取ってたからなのよね〜?、とか、余計な邪念を挟みがちでしたが、傷つきやすいロンリー・ソルジャー役、板についてました。
精神的に弱いから凶暴になる感じ、伝わりすぎるほど伝わった。
ヤクザから口の利き方教わるシーンが好きだ。

カッキー、こと柿澤くん。
「牛乳配達してんだよ!!!」に座布団100枚w
かわいかったわ〜。メガネヤンキーw

ミュージシャンのみなさんも、とってもよかったですが、やっぱり岩田くんが断トツに印象に残った(役柄のせいもあると思うけど)。
黒崎のてっぺんである風格と、実は心の広いいい兄ちゃんなところが見事に表現できてて、ホント適材適所。セリフうんぬんは物足りないとこもあったけど(ミュージシャンのみなさん全般的に)、それ以上に抜群の雰囲気まとってますからね〜。やっぱり成功だったんでしょうね、このキャスティング。

広瀬すずちゃんは、お姉ちゃんに似てきたな。

で、涼くんですが。

もうね、抜群の安定感でした〜。
本格的な演技が初めての方が多い中、涼くん出て来るとなんか安心しちゃうんだよね。
やべさんと努くんが出て来るときと同じ安定感。
これってすごいわー。
役柄は、思ったほどコメディ路線強過ぎず、ケンカシーンはフツーにかっこよかった。
彼の身体能力はこういうところにも発揮できるのであった。*3
いいキャラクターでしたし、贔屓目じゃなくて、涼くんの小岐須がいるからこそ「続編が観たい!」と思えました。*4
ここから始まった旋風雄との友情が、この先どうなるのか知りたい。

そうそう、最後に階段でタイマンする小太りの1年生ね、あの子は「あまちゃん」でユイちゃんがヤンキー化したときに一緒に歩いてた、小太りの愛犬家(山田健太くん)でしたよね。

こんなところで「あまちゃん」強烈脇キャラの夢の共演来てたww
心の中ですんごい拍手しながら、2人の殴り合いを見てましたw

あとは、遠藤雄弥くんがすごかった…!
原型とどめなさすぎて、最初遠藤くんと分からなくて、分かった時の衝撃ったら…恐ろしいもんがありましたw
すごいね〜、目に力があるから、スキンヘッドするとホントに怖かった。
柳楽くんに喫茶店でぶち切れるシーンがお気に入り。あんなんで怒鳴られたら怖いわ〜チビるわ〜(褒め言葉)。

それと、「髑髏城」で荒武者隊にいた三浦力くんが出てることを、フォロワーさんに教えてもらってたのですが、結構いい位置にいましたいました!!!

眉毛なくなってるので、一瞬分からなかったですけど、窪田くんに似てるので分かりましたw*5

映画全体としては、ミュージカル映画にミュージックが不可欠なように、ケンカ映画にはケンカシーンが不可欠、と、上映開始からかなり早い段階で悟ったので、逆に「早くケンカ来い!!」ってなりましたので、バイオレンス怖いわ〜見れないわ〜的な問題は早々にクリア(そもそも、そんなもんに怯えるわたしじゃないかw)

内容は、「青春ってこんなだったかも・・・」って、がむしゃらでおバカで、「自分はなんだってできる」って信じつつ、常に不安や葛藤を抱えてイライラしてた10代の子どもの頃を思い出しました。
あんな時期って、仲間がいることって今の10倍くらい大切でした。

いや、別にリアルヤンキーだったわけじゃないんですけど、それこそ「ホットロード」読んで尾崎聞いて、オキシドールで脱色してみたりしてたバカ中学生だったこともあるので、ヤンキー文化はちょっとだけ理解できるつもりです。

その上で、この映画に出てくる髪の毛ぐしゃぐしゃの男の子たちが、裏を返せば、折り目正しく真面目な方々であることと、アウトローなようで、実は仲間とぶつかり合いながら、結局は居場所を獲得していく様子に、惚れ惚れしましたね〜。

青春っていいねw。

で、分かりやすく根底に流れてるのが「高校生」VS「社会人(?)」の戦いで、その対決の決めシーンが、前述したかっきーの「牛乳配達してんだよ!!!!」だったところが本日のハイライトw

前作を観ていない&こういう映画観るの初めてだったので、まともな感想になってませんけど、

殴り合って、怒鳴り合って、それでもみんなが一丸となって、一緒に濃い時間を過ごしていけたら、それに勝る青春はない!というのがよく分かった。
今はそういう本気のぶつかり合いなどもほとんどしなくなった生活ですので、なんだかちょっと羨ましかったです。

続編があるなら、また楽しみに観に行きたいと思います。

以上、「クローズEXPLODE」を観た40代女の反応でした。

*1:フィナーレ的なミュージカル・ナンバーがなかったのが残念でした。

*2:って、「戦慄迷宮」の時に涼くんが言ってたのを思い出す。

*3:「高校中パニック」の華麗なる一人ノリツッコミが記憶に新しすぎてw

*4:だって3部作って言ってたよね?確か。

*5:一時期、クローズの撮影目撃情報の中に、窪田くんの名前が入っていて浮き足立ってたことがあったんですけど、あれは三浦くんと窪田くんの見間違いだったんですねえ…きっと。