cinemananakoの日記

映画と芝居と本とアイドル好きな酒飲みおばはんの日記

配管詰まりからの「小指の思い出」

結局1ヶ月、何も書けなかった。
9月は本当に忙しくしすぎました。
自分で招いた忙しさというよりは、職場の諸々で仕方なくの週5勤務だったわけですが、、、

「わたしが望む生活はこれではない」ってとこだけ、脳内メモ帳にてハイライトしておきました。

自分にとって、「ほどほどの仕事、ほどほどの家庭、ほどほどの趣味」がうまく三権分立してることが、思った以上に重要なんだなぁ……と。

またひとつ賢くなったよパトラッシュ…

(やや大げさに言うと)「次!!はい、次!!!」ってな感じで、日々のいろんなことを常に小走り状態でこなしていく毎日だったわけですが、書きたいことがないわけではまったくなく、

むしろ反対に、書きたいことだらけ。

書きたいことがどんどんどんどん流れてきて、配管詰まった状態。

そんな状態から何か1つを選んで書き出すのは、非常に難しい。

難しいけど、書き出さないと、流れが滞って自家中毒を起こすのは目に見えてる。

で、何から書こう、と、頭の中をグルグルグルグルと色んな事*1が巡ったわけですが、ポーンと勢いよく「きっかけ」になってくれたのはやはりこの人。

涼くんですよね、そーですねw

昨日観てきた「小指の思い出」のことを少し書きたいと思います。

ネタバレ意識しないで書きますので、続きはたたんでおきます。

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小指の思い出。1回目。

写真は、東京芸術劇場の入口付近↑


戯曲は読んでました。
意味が分からなかったです。

「難解」「ワケ分からん」「つまらん」などの感想も聞いてましたので、自分なりに覚悟して行きました(そもそも野田さんと相性が合わないので、覚悟するのは割と簡単でした)。

ウワサ通りの「ワケの分からなさ」。

でも、意外と乗れたかな?
いや、むしろ、この難解さにしては、かなり乗れてました。
(気を失ったのはかなり後半です)

「ワケの分からなさ」は、大好きなんですよ。
特に舞台では。
わたしがこれまでに観た中で、震えるほど感動した舞台たちは、大抵が「ストーリーも言ってることも、まったく意味が通じない」やつでした。

まあ、具体的には蜷川演出の唐作品ですけどね。

今回の「小指の思い出」も、そりゃまあ見事なまでに意味が分からなかった。

だけど、唐作品ほどにのめり込めなかったのは、思うに、猥雑さと毒々しさが足りなかったからかなー、と。

もちろん、あくまでも、自分にとっては、ですけど。

足りないというよりは、猥雑さの種類が違う、と言うか。

わたしが舞台で見たものは、ワケの分からんぐるぐる巻きの世界ではあったのだけど、

あくまでもおしゃれで、

あくまでもスタイリッシュ。

とても知的で、洗練されていて、素敵な世界でした。

ただ、わたしが好きなのは、もうちょっと「エロじじい目線」が入った世界なんだよなー、、、、

何より、女優陣が好みでなかった。
繰り返しになりますが、好みの問題です。ほんと。

雑誌で言ったら、「ku:nel」とか「リンネル」とか読んでそうな感じ。
「kinfolk」とか「murmur magazine」とか読んでそうな。

自分とは合わねえな・・・みたいな(笑)
*2

でもだからって、全然拒絶ってのとは違って、これはこれでまあ楽しめる部分もたくさんあった。

藤田さんが得意とするという「リフレイン」の手法。
これはかなり楽しかった。
同じセリフを、別のシチュエーション、別の演技で何度も繰り返す手法ですが、
これは見ていて非常に心地よかった。これは何度でも見れる部分。

それと、同じ動きを反転させるシーン。
これも見てて「おお!!」となった。
ここもまた見たいと思う部分。

あとはなんて言っても、涼くんですよ。

めったくそイケメンだったし、ものすごい雰囲気あったし、久々に少年ぽい、青白い感じの涼くんが見れて、そこはもう本当に本当によかった。

最近、似た感じの役が多かったから、こういうワケのわからない世界にいる、なんかワケありの少年風の涼くんを見れるのは新鮮だし、本人にとっても大きなチャレンジで、前髪クネ男とか言われても、こういう前衛的な、分かる人にしか分からない世界にも、スッと入っていける俳優さんだよなーって改めて思いました。

蜷川×唐の作品見てて、正直これはちょっともしかしたら、涼くんには無理な分野なのかも…と思ったこともあったのだけど、昨日見て確信した。

行ける!!!!

使ってくれ蜷川さーーーーんっっっっ!!!

…と、そんなことを心の中で叫んだ、「小指の思い出」観劇1回目でした。

まだまだ行きます。

*1:ルパン三世」のことや「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のこと、ますだくんの舞台が素晴らしくよかったこと、長年に渡る化粧品ジプシーがついに居場所を見つけたかもしれない話、など。

*2:いい年こいてアイドル誌、テレビ誌、映画誌、舞台誌と、年相応のオッサン週刊誌しか読まないわたし。ダメだこりゃw