cinemananakoの日記

映画と芝居と本とアイドル好きな酒飲みおばはんの日記

森と砂漠/「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」「ダーク・ブラッド」

映画2本観て来ました。

携帯の電波も届かない山奥の森の中が舞台の映画と、週に2台しか車が通らない砂漠が舞台の映画。

映画のハシゴは久々。
昔は日に3本観てたこともあるので、余裕だぜー!と思っていましたが、さすが四十路にはちょっとツラかったです…血流がねぇ…止まるとダメなのですね…次回からは頭痛薬持参して行こう。うん。

でも、映画はどちらも本当によかった!!ちゃんと映画館で観てよかったです。

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↑「クローズ」まだやってた。

それぞれ、ややネタバレありの感想は下から。


「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」

とっっても楽しかった!!!
こういうお仕事ムービー大好き。

染谷くんの、(ちょっとチャラい)フツーの子の演技もいい。
何に対しても安易な、ひ弱な現代っ子が、段々とたくましく、山の男になってく様子、染谷くんの演技力とご本人の魅力のおかげで、めいっぱい楽しめました。あー、楽しかった。
ヒミズ」の時の暗い目を思い出すと、その振り幅の大きさにもはや恐怖をおぼえるレベル。

今回はホントかわいかったです。
でも、都会っ子が山男に変貌する瞬間の表現(軽トラの荷台で草の匂いを嗅ぐシーン)を見て、「将太、恐ろしい子!!!」と(亜弓さん風に)まっつぁおに青ざめました。(゚д゚lll)

楽しみだなー、これから。
密かに見守ってます。

言うまでもないですが、伊藤英明くん、光石さん、柄本さん、マキタさん、、、みーんな最高でした。
女優陣もすごーくよかった。

女優としてはそんなに好きじゃない優香も、今回ばかりは「よい」と認めざるを得ない。
長澤まさみちゃんもとーーーってもよかった!
もちろんかわいいし、かわいいんだけど、かわいさ一辺倒のイメージを捨てる道を歩き出した、その女意気に惚れましたね!!!

いわゆる「少年の成長物語」であり、「マイナー職業讃歌の物語」でもあるわけですが、お話が何から何まで気持ちよくまとまって、一切のムダがなく、ひとつひとつの伏線をきちんと最後まで活かして回収してくれてました。さすが矢口監督。確かにこれは傑作だわ。

なにより、「日本の山には神様がいる。絶対いるったらいる!!」という気持ちにさせてもらったのが、嬉しかった。涙出ました。

スタントなしで、実際に俳優さんに俳優さんを木に登らせて撮った映像も圧巻でした。
「木」に対してわたしが持ってる「神々しさ」を、こんなに鮮やかに画面に表現してくれるとは。
4D上映ではないけれど、山や木の匂いが漂ってくるような感じ。
だから、最後に勇気くん(染谷くん)が、匂いをきっかけに気持ちを変えるところで、涙腺崩壊しました。
心の底からハッピーな気持ちになれる、とても優しい、いい映画でした。

正直「テルマエ・ロマエ2」より数段面白かった。
巨木が倒れるシーン、ふんどし男満載の祭りシーンなど、映画館で観る理由も充分にある。
もしかしたら、同じ三浦しをん原作のお仕事映画、「舟を編む」より好きかもしれない。

  • 「ダーク・ブラッド」

高校生の頃、クラスの子たちが光GENJIに夢中になっていたあの頃、わたしの中のぶっちぎりのトップアイドルはリヴァー・フェニックスでした。*1
英語を真面目に勉強しようと思ったのも、後々留学しようと思ったのも、ひとつの大きなキッカケはリヴァー。当時、観られる作品は全部観てたし、写真集も持ってたし、彼目当てで映画雑誌買いまくってた。
おかげでこんなに映画好きになったってのもある。

そんな大好きな俳優さんだったので、亡くなった時はまあショックでした。
実を言うと、今でも信じてないくらい(笑)

で、久々に動いてしゃべるリヴァーを、映画館のスクリーンで見て思ったのは、

「やっっっぱりしぬほどかっこいい!!!!!!」

ってこと…(TдT) ウゥ…

声も体型も、何もかもがやっぱりええね〜。

わたしの好きな男性の原型がここにある!!って感じでした。

今生きてたら、どんな俳優さんになってたかと思うと、20年経った今も、残念でなりません。

映画自体は、完成に必要だったシーンが全部撮り切れていないため、足りない部分は監督が口頭で説明してくれますw*2

アイドルから大人の俳優にシフトチェンジしようとしてたのがよく分かる、大人っぽいミステリアスな役でした。

んでもって、これがまたもう美しいのなんのって…。

いや、見た目だけじゃなくて、全体から醸し出すものがね。

美しい狂気です。それって最強じゃないですか。

ジョナサン・プライスもジュディ・デイビスもとてもよかったし、映画としてもなかなか面白かったです。

全部のシーン揃ってたら何分くらいになるのか分かりませんが、とりあえず全部のシーンがない状態で86分。
さくっと観に行くのにちょうどよいですよ。

渋谷ユーロスペースでやってます。平日の昼でも、そこそこ混んでました。

5/17(土)からは「マイ・プライベート・アイダホ」やります。これも観に来ようと思ってます。

*1:あの頃は、ここまでジャニーズ好きじゃなかったのよ。あら不思議。

*2:決して「上手い」とは言えないナレーションなんですけど、それがまた生々しくてよかったです。